芥川龍之介「蜘蛛の糸」より

ある日のこと、お釈迦様が極楽の蓮池のふちを一人で歩いていました。

蓮池の下は地獄で、そこから中の様子が見えるのです。

地獄では、さまざまな悪事を働いた大泥棒のカンダタという男が、

他の悪人とともにうごめいていました。

お釈迦様は、ふと、その男がかって一度だけ、一匹の小さな蜘蛛を踏み殺そうとしたときに、

「小さいながらも命あるものに違いない。その命を無闇に取るということは可哀想だ」と思い返し、

助けてやったことを思い出しました。

お釈迦様は、その男がたった一つ良いことをした報いに、

地獄から救い出してやろうと考え、銀色に光る蜘蛛の糸をそっと地獄の底へ下ろしました。

地獄では、針の山の周りの血の池で、

他の悪人とともにカンダタも浮いたり沈んだりして、

まるでしにかかった蛙のようにもがいていました。

すると、一筋に光る蜘蛛の糸がその男の頭上へ降りてきたではありませんか。

男は喜び、その蜘蛛の糸をしっかりと両手でつかんで、

一生懸命に上へ上へと登っていきました。

登ってきたはるか下を眺めてみると、もう血の池や針の山も見えなくなっていました。

この調子で登っていけば、地獄から抜け出せるかもしれないと思うと、

「しめた、しめた」と笑うのでした。

しかし、ふと気が付くと、自分が登ってきた蜘蛛の糸を、たくさんの悪人たちが、

まるで蟻の行列のように登ってきているではありませんか。

カンダタは、驚きと恐怖でしばらく大きな口を開けてポカンとしたままでした。

そうこうしている内にも、悪人たちが次々に登ってくるのを見て、

この細い糸が今にも切れてしまうと思ったカンダタは、下へ向かって叫びました。

「こら悪人ども、この蜘蛛の糸は俺のものだ。お前たちはだれに許されて登ってきたのだ。下りろ、下りろ」と。

そう叫んだ途端、蜘蛛の糸は急にカンダタのぶら下がっているところから「プツリ」と音をたてて切れてしまいました。

登っていたカンダタや他の悪人たちは、あっという間に地獄の闇の中へ落ちていってしまいました。

あとにはただ、銀色に光る蜘蛛の糸だけが、闇の中にぶら下がっているだけでした。

 

ゴムの糸２

 

【性的にいかない、いきにくいのは何故？〜原因と解決法を探る】 ゴムの糸で、いきにくい女性がいけるようになる為のノウハウについて色々書かせてもらいましたが、その辺に付いてもう少し詳しく触れてみようと思います。 夜SMバー勤務という仕事柄でしょうか、いかないという女性の話を聞く機会が多いようで、話を聞くにつけ、いく喜びというものを是非とも味わって欲しいと思わずにはおれません。 女性から色々話しを聞くにつけ、なるほどなと気づかされることがありました。 いく人といかない人の違いを紹介しながら、いかない原因を探ってみることにします。 いく人の特徴→a.いきたい、いかされたいと思ってる。 b.リラックスしていて、相手に身を委ねている。 c.まず自分が先にいきたい、いかせて貰いたいと考えている。 d.色んな妄想で頭はエッチな気分でいっぱいになっている。 e.身体又は性器が温かくなっている。 いかない人の特徴→a.いったことないし、またいけないだろうな、面倒くさいな、怖いな、嫌だな、疲れるだろうな、etc、常にマイナスイメージ。 b.緊張していて、相手に身を委ねられない。 過去のトラウマや風俗などの仕事で、常に相手を 警戒している状態の場合が多いようです。 c.まず相手をいかせたい、いかせなければならないと考えている。 d.頭は覚めていて、相手の行動を常に警戒していて、いざという場合、どうやって逃げるかなど考えている。中々妄想を抱く余裕がない、又は妄想を抱けない、又はマンネリしすぎていて、セックスに興奮しない。 e.身体又は性器が暖かくない。 以上違いを列挙してみましたが、これを参考にいけない原因を探ってみることにましょう。 ポイントは「緊張」「体温」「妄想」でしょうか。 以前にあそこの血流を良くすることが大切と書きましたが、それも当たっています。 結論から言いますが、いかない究極の原因は【緊張】だと思います。 医学的に言えば、交感神経優位になっているのが原因だと思います。 過去のトラウマや、職業上の理由から、男性から身を守らなきゃなんないという気持ちが先に立ってしまい、交感神経の働きで、いつでも万一に備えれるような素早く身動きができるような身体になって行きます。つまり心臓の鼓動も早くなり、身体は緊張した状況になり、血管は収縮します。精神的には覚めた状況になります。勿論緊張した状況であれば、血管が広がるのではな く、収縮されるんで、あそこの血流は悪くなり、暖かくなりませんし、敵から身を守る体勢ですから妄想どころではありません。 それに対していきやすい人の場合は緊張がない状況、つまり、副交感神経優位の状況になりますから、血管も広がり血流が良くなります。手、足や、あそこも温かくなりますし、精液の分泌も促進されます。精神的にもリラックスした状態になり、脈も落ち着き、気分も楽になります。 以下医学的な難しい説明を参考に掲載します。 【副交感神経は脳と仙髄より発し、臓器の近くの副交感神経節でニューロンを変え、臓器に達している。視床下部は自律神経の中枢ではあるが、また体内のホルモン環境の中枢でもある。ここより、甲状腺、副腎、卵巣などへ刺激ホルモンを分泌している。また、視床下部は大脳の影響を強く受けている。つまり、心と体は密接な関連をもっていることがこの視床下部の機能が解ると理解される。自律神経系を副交感神経系優位の状態に保つこと、それが心と体の健康にとても大事であることが、容易に納得できよう。】 以上でお分かりのように、副交感神経優位になれば、緊張が解かれ、脳は妄想しやすいリラックスできる状況になり、あそこの血流が良く なり、精液の分泌も促進され、卵巣、子宮等への刺激ホルモンが分泌され、よりいきやすい状況になると言う訳です。 副交感神経優位にする為のツボが仙髄という背骨の一番下、尾てい骨のすぐ上の部分にあります。 そこを入念にマッサージして、刺激することが大切です。 緊張をほぐし、自分が一番興奮する妄想を思い描き、相手をいかさきゃなんないとか、自分は又いかないんじゃないかというようなマイナスなイメージを持たないように努力する。 その為にはパートナーの協力が重要となります。 貴女がやりたいプレイをさせてくれて、精神的に貴女を緊張させないようにしてくれて、自分がいくより貴女がいくことを最優先してくれて、貴女をいかせる為にマッサージや仙髄刺激をしてくれたり最大限の理解と協力をしてくれるそういう人を探すか、今付き合ってるパートナーをそういう人になって貰えるように育成するかだと思います。 ただ貴女自身も、私はいかないというマイナスなイメージを持たないように、私はいくとプラスなイメージを持ち続けるように努力して下さい。又犬がお腹を飼い主に晒して、身を委ねるように、パートナーに全てを晒らけ出して身を委ねる努力も忘れてはなりません。